おかあさん。

 

「なゆちゃん。おかあさん、大丈夫だから。まだ大丈夫だから。だから、かんがえすぎないで」

 

「おかあさん、100歳まで生きるよ。なゆちゃんのために」

 

「ずっと、だいすきだよ」

 

なみだが止まらないわたしの背中を

ずっとさすってくれてさ。

 

それがうれしくて、かなしくて

こどもみたいに泣きじゃくって

 

そんなわたしのことを一晩中

一睡もしないで朝までずっと

起きてなぐさめてくれたんだ。

 

でもさ、

今日でいっしゅうかん連続で

泣いちゃってるなぁ。

 

いまも、涙がとまらなくて

目がヒリヒリしてるし

鼻もヒリヒリしてるよ

 

「これからも色んな人が

なゆちゃんのこと助けてくれるから

心配いらないよ」

 

なんで

ちがう

ちがうよ

 

おかあさんに切ってもらったまえがみ

眉毛のところでそろえてもらった前髪

こどものころに戻ったみたいな感覚で

なにもかもそんなんで泣ける。

 

こわいな

今日がおわることが怖い

明日をむかえるのも怖い

 

考えて

考えて

でたこたえはひとつ。